月刊ポピーは、全日本家庭教育研究会(全家研)が発行する家庭学習教材です。 このWebサイトは、全家研本部の公認支部サイトです。
秋田中央支部(秋田県)

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家庭学習はなぜ必要か?

5章 効果的な学年別家庭学習法

●家庭学習の習慣作りのカギは、家庭の雰囲気です!

 子どもに、「勉強しなさい」と言うだけでは、「後で」などと言い訳をして、勉強をしたがらないものです。そのため、子どものやる気を引き出すような雰囲気を作り、支えてあげることが大切です。
 マラソンでは、スタートから数㎞の地点が、最も苦しいと言われております。家庭学習の習慣作りもそれと同じで、調子に乗るまでが特に苦しいのです。家族全員で、子どもが、その苦しみを乗り越えられるように、心から応援してあげましょう。

親と学習

●家庭学習は、授業の復習と予習が基本です

 子どもにとっての勉強は、学校の授業が基本です。授業の復習と予習を行う家庭学習は、短時間に、効率よく行うことが大切です。親が適切に関わってそのやり方を教え、自学自習のできる子どもに育てていきましょう。

●幼児期は、「遊びそのものが学習」です

 幼児期には、思い切り遊ばせましょう。その遊びの中に、絵本の読み聞かせ、お絵かき、野原遊びなどを取り入れて情操や感性を育て、また、友だちとの遊びを通して社会性を育てていきます。文字や言葉、数になどについても、遊びの一部として取り入れ、「お勉強ごっこは楽しい!」という気持ちを育てることが大切です。
 例えば、買い物に出たとき、駅名や看板などのひらがなを声に出して読ませ、自然に覚えさせていくことも一つの方法です。読もうとする意欲を育てるのを目的に、読み間違いの注意は最小限にしましょう。文字を書く場合でも、鉛筆で書くのを押しつけず、クレヨンで大きな紙に自由に書かせましょう。そのうちに、簡単な言葉を書きたいと言い出します。そのタイミングをとらえて教えるのが秘訣です。数字も、お風呂から上がるときに、大きな声で10までいっしょに数えさせましょう。「ちゃんとできないと、お風呂から出てはいけません」というのでは、お風呂も算数も嫌いになります。

●小学校低学年は、「親子共同学習」を!

小学校低学年は、家庭学習の習慣を身につけさせる最適期です。勉強している子どものそばにいて、勉強内容に関心を示し、勉強が終わったら花マルをつけ、心からほめてあげましょう。しかし、小学校低学年では、自分で、勉強する内容や方法を決めることはできません。そのために、何を使い、どのように勉強するかを、毎日、親が用意してあげることが必要です。宿題があるときには、まず、宿題をやり終えること、さらに、その日に学習した教科書の部分を大きな声で読む、漢字を10回書いて覚える、計算練習をくり返すなど、基礎的・基本的な復習をさせます。そのとき、文字や数字をていねいに書くことを約束しましょう。そのことが、学習に臨む姿勢に反映するからです。勉強が終わったら、花マルをつけてあげ、「よくがんばったね」「字が上手に書けたね」などと、心からほめてあげましょう。
このくり返しが、「勉強は、できると楽しい」という気持ちを育てます。その後、明日の授業の準備をし、鉛筆を削り、机の上を整頓させましょう。

●小学校中学年は、「進んで学習する」心構えを!

 小学校中学年になると、理科、社会科が増え、学習内容も少しずつむずかしくなります。また、自立心が芽生えてくるため、親の直接的な指導を徐々に少なくし、自分から机に向かう心構えを育てていくことが大切です。
 しかし、まだ親の手助けが必要であるため、

  • ●家庭学習の計画表を、親子で話し合いながら作成。
  • ●わからないことがあった場合の対応の仕方として、辞書や参考書、問題集の手引きなどの使い方を教える。

さらに、わからないことや困ったことがあった場合、いつでも相談に乗ってあげることを伝えましょう。また、子どもに答え合わせをさせる場合には、正確にできるようになるまで、親も確認してあげましょう。
 小学校中学年の国語では、新出漢字を多く学習します。算数では分数や小数などの抽象的な内容も増えます。宿題だけでなく、復習をきちんとしておかないと、不得意教科を作ってしまいます。
 予定通り家庭学習が終わったら、「よくがんばったね」とその労をねぎらい、心からほめてあげましょう。

●小学校高学年は、「自発的に学習する」心構えを!

 小学校高学年は、1日の学習量が多くなり、論理的、抽象的な学習内容も増えます。そのため、得意教科、不得意教科が現れ始めます。また、友達の影響を受け、音楽を聞くなどの「ながら勉強」をすることもありますが、けじめをつける約束をしましょう。
 小学校高学年は、自立心が強くなるため、親がそばにいる必要はありません。見守っている気持ちを伝えましょう。自発学習のポイントは、周囲からの賞賛と子ども自身の成功体験です。また、子どもにとって、わからないことを聞きやすい親となる努力も大切です。

●中学生は、「自主的に学習する」心構えを!

 中学校では、教科ごとに先生が変わり、授業の質も量も大きく変わります。英語も加わります。従って、その日の授業のポイントを確認し、整理する復習と、翌日の授業の予習に力点をおくことが必要です。
 また、各学期に行われる定期テストでは、教科数も多く、出題範囲も広いので、普段からの計画的な家庭学習が絶対に欠かせません。さらに、高校入試では、中1の学習内容からも多く出題されます。そのため、毎日の授業の成果を見てもらう機会が、定期テストや高校入試であると考えるべきです。就きたい職業や生き方に合わせて志望高校の目標を立て、計画的に努力することが大切です。
 部活動で人一倍がんばっている人は、時間と体力の調整が必要です。夜に必要な学習時間が取れない場合は、朝学習などの工夫をすることです。
 中学生は、苦しいがやればできるという自信を持ち、人生の目標に向かって計画的に学習を進めていくことが大切なのです。
 しかし、中学生は思春期を迎えるため、不安や悩みなどが多くなりますが、まだ精神的には完全な自立はしていません。そのため、親に対しては、進路や人生の相談者のような役割が求められます。子どもの心の深みまで理解してやることによって心を開き、学習や生き方に前向きに取り組んでいきます。

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